余白、あるいはのりしろとしてのおやつ時間

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仕事に没頭してしまう性格なので、意識して休憩を入れるようにしている。

集中力が切れてからだと遅い。

はっと気づくと異常に身体の疲れを感じたり、初歩的なミスをしたりする。

順調に進んでいる仕事を中断するのはちょっと辛いけれど、それでもえいっと席を立ってお茶を沸かす。

その方が結果的に能率も高くなるように思う。

休憩には飲み物とおやつを少し。

甘いものが食べたい!というよりは、インプットの一環であり気分転換という意味合いが大きい。

仕事の合間の軽食は、よく噛めて素材の味が感じられるものがいいと思っている。

噛むことは本当に大事にしている。

消化にいいとか、食べることに集中できるというだけではない。

粘り強く考えるとか、あきらめないとか、ほかの「咀嚼する」行為にも繋がると信じているから。

テストキッチンで買ってきたキャロットケーキとブルーベリータルト。

素材が出す「甘味」はなんと豊かなことかと思う。

小林さんのキャロットケーキと智美さんのバナナスコーン。

甘味の少ない焼き菓子は、午前中の軽食に向いている気がする。

休憩は朝の11時が多いけれど、夏はもう一回増やして16時ごろ、その日の作業が一段落して工房の掃除を終えたタイミングにも休憩する。

暑いと、思った以上に消耗しているもの。

飲むのは紅茶、コーヒー、お白湯、気分に合わせていろいろ。

夏の間は水出しのお茶が多い。

キンキンに冷やすと胃腸に負担がかかるので濃いめに入れたものを少しの氷で冷まして普通の水を入れて薄める。

工房を掃除したら出てきた足つきグラス。

常温に近いものをちびちび飲む。

ベイクショップフーさんのシュークリームと、テストキッチンのイチジクタルト。

近くで美味しいおやつが買えるからとても嬉しい。

智美さんのバナナスコーンとデカフェのカフェオレ。

もぐもぐ食べてちょっと本を読んだらもう夕方。

明日やること、来週やること、半年後にやること、紙に書き出したら今日の仕事は終わり。

おやつを食べるひととき、余白ではあるけれど、ただの空白、あるいはemptyという意味ではない。

明日につながるのりしろのような時間。

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