ヤッホー!暮らしの往復書簡vol.1
これは、私が住む神山町の隣、佐那河内村に住むフードデザイナー・小林幸(こばやしゆき)さんとの公開往復書簡です。
日々の暮らしの中で思ったこと、気づいたことをお互いのブログでお手紙のように伝えていきます。
小林幸さんのサイト
小林幸さま
こんにちは。
今年もあっという間に12月ですね。今年もお世話になりました。
振り返ってみると、たくさんのお仕事をご一緒していて
あらためてびっくりしています。
わたくしはずっとネット上に写真をアップしてきた人間で、
紙のデザインがさっぱりできないのですが
小林さんのおかげで「手に取って眺める写真、文章」を形にしていただき
勉強になることがとても多かったです。
あらためて、どうもありがとうございました。
そう、やはり今年は「リアルで伝えること」「バーチャルで伝えること」を深く考えた一年でした。
実際の場を、そのままネットで伝えようとするとうまくいかいなとか。
逆に、これはネットだけでもいけるのかもしれないとか。
私はもともと、田舎で活動している人間なので
「これはできる、できない」のジャッジがしやすかったのかも知れないです。
↑たくさん打ち合わせもしましたね。
あと、オンラインでの伝え方を考えれば考えるほど、
実際にいま、生きている感覚に鋭敏になったような気がします。
将来的に技術が進めば克服されるのかも知れないですが
いまのところ、オンラインでの情報はかなり削ぎ落とされたもの。
「オンライン用の製作作業」を繰り返していると、たまに
「これは本当に伝わるのかな?」と考え込むときがあって。
ただ、読む本がかなり変わったので、それにはかなり助けられ、影響されました。
昨年は写真の技術書や木工の歴史、新しい技術などの書籍が多かったですが、
今年は哲学書、ファンタジー小説、日本文学、他の国の歴史本など。
こうやって並べるとジャンルがバラバラなんですが、
実際に読んでいくと点と点が面白くつながったりします。
とある国の海洋文化の記録と、ファンタジー小説の海の民の描写がものすごく似てたりとか。
↑ファンタジー小説は「精霊の守り人」シリーズです。ものすごくおすすめです!
上橋菜穂子「守り人」文庫版完結セット(10冊セット) (新潮文庫)
バーチャルとリアルって、相対するものではなく
補完するもの、
そして、
時代によって比重は多少変わるのかもしれないですね。
初回なのに長くなってしまいました(こんな感じで良かったのでしょうか)。
ではでは、お返事楽しみにしています。