ヤッホー!暮らしの往復書簡vol.11お買い物のルールは自分で作る
これは、私が住む神山町の隣、佐那河内村に住むフードデザイナー・小林幸(こばやしゆき)さんとの公開往復書簡です。
日々の暮らしの中で思ったこと、気づいたことをお互いのブログでお手紙のように伝えていきます。
小林幸さんのサイト
小林幸さま
ノールールの話、面白く拝見しました。
それにつながるかどうか分かりませんが、これからの「ルール」「基準」について思ったことがあるので書いてみます。
言葉を変えると「当たり前を疑う、変えていく」ということでしょうか。
今までのお買い物って、どこかの工場でパッケージされたものを買う、使い終わったらパッケージごと買い足す、というものですよね。
食品も、生活雑貨も。
で、パッケージはすぐにゴミになる。
それが「ルール」であり「当たり前」だったのですが、環境に対する考え方や、自分の曲げわっぱの活動にあらためて影響されている部分があって、
「パッケージされたものを買う」以外の買い方ってたくさんあるなあと思うようになりました。
たとえば計り売りがそうですよね。
子供のころ、近所の食料品店にボウルをもってお豆腐を買いにおつかいしていました。
レジの横に水とお豆腐がたくさん入ったケースがあって、「一丁ください」というとお店のおばちゃんがボウルに入れてくれて。
こぼさないように両手で持って、注意しいしい家まで帰ったことを思い出します。
大人になるにつれ、そして忙しくなるにつれ、お豆腐も野菜もお肉も、スーパーで買うようになりましたが、
田舎に住むようになって、タッパーや買い物かごを持って食材を買うことが増えました。
少し時間に余裕ができたというのもあるし、どこも顔の見える個人商店なので「これにお願いしますー」と言いやすいというのもあります。
あと、お買い物では無いですが、道を歩いていたりお友だちと会ったときにいきなり野菜をもらうことも(ありません?)。
小さい野菜はいつも持ってるエコバッグに入れて、大きいものはそのまま手で持って家に帰ったこともありました(笑)
パッケージや包装がなくなった方がいいという意味では無いのですが。
選べるのであれば、なるべくゴミの出ないやり方も選択肢にあるといいなあと思ってます。
自分にできることは小さいことですが、こういう「身の回りの当たり前を疑う」「ルールを自分で作っていく」ことで、世の中に問いかけができたらいいですよね。
世界をよりよく変えるためには、なにか事業を立ち上げたり大声で主張することの他に、「暮らし」を丁寧に見つめ直すことだけでも力になるんだなあと感じています。
一気に変わるルールも必要ですが、じわじわと変わるルール、当たり前、の力も大事ですよね。
ではでは。