ヤッホー!暮らしの往復書簡vol.39言葉じゃない方が伝わること
これは、私が住む神山町の隣、佐那河内村に住むフードデザイナー・小林幸(こばやしゆき)さんとの公開往復書簡です。
日々の暮らしの中で思ったこと、気づいたことをお互いのブログでお手紙のように伝えていきます。
小林幸さんのサイト
小林さま
世界的に活躍するアーティストの方がラジオで話されていたのですが
「僕は英語は片言だけれど、スタジオに入って音楽をやるときは簡単な単語で十分通じる」
と仰っていて、
これがまさに「ハイコンテクスト」というものなのでは?
と、目が覚めるように感じ入り、それ以降ずっと考え続けています。
ハイコンテクストとは「前提としている知識や感覚」が暗黙のうちに共有されている状態ですよね。
(察するとか忖度とは違うと考えているのですが)
他のジャンルだと、スポーツとかでは「拳で語り合う」ということになるのでしょうか。
プレーの応酬で思考を読む、ということも十分ありそうです。
料理だと、調理法やお皿、盛り付けでシェフの想いをくみ取ったり。
ものづくりでも、デザインや道具の使い方でメッセージを与えることができますよね。
誰かに伝えるには「言葉にしなきゃ!」と考えがちですが
他の表現方法でも十分に「言語」足りうるという、でもある意味当たり前のことに改めて気づきました。
※似たような分類で「ノンバーバルコミュニケーション」がありますが、あれは
伝える意図をもって使うもの(目線とか身振り手振りとか)すよね。
冒頭のアーティストの方は「音楽という表現をした結果、意図が伝わる」という、
純粋な表現を追求していくと、それが饒舌な伝達として機能する
という現象が面白いなあ・豊かだなあと、じわじわと感動しています。
今回はひときわ取り留めもない文章ですが、伝わりますか?(ハイコンテクストに丸投げしている感じがなきにしもあらず・・)
ではでは。