[:ja]巻き寿司弁当の楽しみは、おかずが詰まった端っこを食べること。[:]

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[:ja]

巻いてある食べ物って、いいよね。

お寿司という食べ物はテンションが上がります。
普段の日よりも、やっぱりハレの日に食べたい。

でも先日
「使うタイミングのない乾物をまとめて煮てちらし寿司を作る」
というのをやってみたら
(リンク:梅雨の前に乾物使い切り!厚焼き玉子入りのちらし寿司弁当。)

地味な具材なのに嬉しい気持ちになったり
手間のかかる乾物がたっぷり入ってる充実感が
感じられてすごく良かったのです。

というわけで今回は
地味な巻き寿司弁当を作ったので写真を撮りました。

地味は地味なりに

すき間には具材の残りを詰めてます

今回の具材は
干し椎茸の煮物、
自分で煮たかんぴょう、
厚焼き卵を細長く切ったもの、
以上です。
あ、酢飯にはいりごまを混ぜてます。ごま大好き。

アクセントに庭の緑を

巻き寿司だけだとさすがに彩りがないので
庭の山椒の葉を乗せてみます。

山椒はすぐこんな風にびろろろーと大きく育つ。

キッチンはさみで適当な大きさに切り、
お弁当に散らしてできあがり。

海苔巻きは端っこがおいしい

具材が詰まってる。ロマン。

向田邦子のエッセイで「食べ物は端っこが好きだ。海苔巻きの端っこ、チャーシューの端っこ、羊羹の端のじゃりじゃりしたところ・・」と
書いてあるのを小学生の頃に読んで、
「すごく分かるー!この人好き!」と共感を覚えたこと。
海苔巻きを見るたびに思い出します。

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いや、てっきり「完成されたもの」にしか
価値がないと思っていて、
(例えば絵も作文も、きっちり作ってあるものを出さないと怒られたし)
でもそうじゃなくても美味しいものは美味しい、私はそれが好き、という文章を読んで
割と孤独で気にしいな子供だった私は非常に救われたような気もします。
こうやって文章に書くと大げさですけど。

乾物と卵がぎゅぎゅっと。

曲げわっぱに詰めてみると、
地味は地味なりに美味しそうにできました。

大事にしている鳥獣戯画の手ぬぐいに乗せて。

というわけで今回の地味な海苔巻き弁当も
非常に楽しかった。
「もっと派手に!フォトジェニックに!」という昨今のトレンドには
逆行している気もしますが
地味なお弁当だって美味しいし、端っこだって美味しい。
周りは気にせず、
自分なりの「美味しい」「好き」を大事にしていきたいなと思ってます。[:]

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