[:ja]【曲げわっぱプロジェクト】杉の伐採はこんなにカッコよかった[:]
[:ja]
杉の伐採を見学してきました。
木を切る人のカッコよさにしびれました。
大きな杉を切る。
今回伐採する杉は大径木(だいけいぼく)という大きな木。
地上から1.2mの高さの幹周が、90cm以上の樹木のことをこう呼ぶそうです。
「近藤さん、よかったら伐採するところ見にくる?」と関係者の方が声をかけてくださったので、作業に同行させていただきました。
楽しみすぎて、この日のためにマイヘルメットも買ったよ!
まずは手前から
はじめは、木を倒したい方向の幹をチェーンソーで切っていきます。
斜めに刃を入れて少しずつ木を削る感じ。
ここで豆知識。
山の木を切るときは、斜面の上に向かって木を倒すそうです。
素人考えだと下り側にバターンと倒す方が楽なのでは?と思ってしまいますが、
それだと勢いが付きすぎたり、倒す方向がコントロールしづらくて危ないんだって。
みなさんも山で木を切るときは覚えておいてね!
反対側からハンマーで叩く
だいたい切れ込みが入ったら、逆側にくさびを打ち込んでハンマーで叩きます。
木の様子を見ながら、少しずつ。
メリメリメリ
木が倒れ始めると同時に響く笛の音。
画面奥に写っている方が、警告の笛をぴーー!と吹いています。
ゆらゆらしていた木が一方向に倒れ始め、
どーーん!!という地響き。
衝撃の風がぶわっと吹き付けてきて、
最後に舞い上がった葉っぱや木のくずがバラバラと降ってくる。
何しろ初めて見たので「す、すごい・・」と私はぼーぜんとしていましたが、
木が倒れると、さっそく職人さんはテキパキと計測をはじめます。この木はたしか20mくらいだったかなあ。
(写真を撮るのに必死だったので数字をメモるのを忘れました・・)
どーん。倒れた木。
普通は、この切り倒した状態のまま数日置いておくそうです。
なぜかというと、葉っぱの蒸散作用で木の中の余分な水分が抜けるため。
そうすると木が軽くなって、山から下ろす作業が楽になるんだって。
しかし今回は諸々の事情で、伐採のあとすぐに枝を落とします。
手際のいいチェーンソーさばきに惚れ惚れ。木があっという間に木材となり、トラックに乗せられていきます。
年輪を数えたら100以上ありました。
木を切ってしばらくしたら、じわーっと水分がにじみ出てきてびっくり。
ひいおじさんが生きていた時代。
100年前というと、私のひいおじさんが生きていた時代。
職人さん曰く、これは植林された木だろうとのことでした。
なぜ分かるかというと、若い頃の年輪が大きく育っているから。
植林用の日当たりの良い土地に植えたから、ぐんぐんと成長したようです。
次第に周りの木が育ってくると、日が遮られて成長のスピードが遅くなる=年輪の幅が小さくなる。
年輪だけで分かる木の歴史。
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