はじめてのオーダーメイド。曲げわっぱ作り用のエプロンを縫ってもらいました。
自分のためだけに服を作ってもらうのはとてもハードルが高いように思っていました。
ふだんの服は、お店の既製品から選んで買う。
好みのデザインが欲しければネットで検索したりあちこちのお店で探したり。
服は「探して見つけて買う」ものでした。
服を自分の好みのデザインで、好みの布で、イチから縫ってくれるなんて。
オーダーメイドってとんでもない贅沢のように感じていて。
ずっと、
「こんなエプロンがあったらいいなあ。理想の形はあるんだけど、これだというものが見つからないなあ」と、
ぼんやりとイメージしているものがありました。
夜な夜な、理想のイメージの写真をPinterestにまとめたりして。
服を作れる人に相談してみたら
そんなとき、オーダーメイドの服を作っているデザイナーさんとお友だちになりました。
KULUSKA(クルスカ)というブランドで活動されている藤本直紀さんです。
KULUSKAさんのホームページ→kuluskaKULUSKAさんのインスタ→@kuluska
同じ町内に住んでいるので、世間話がてら「こんなエプロンが欲しいと思ってて・・」と話してみたら、「なるほど、それ作れますよ」と。えええ!
オーダーに必要なのはこの3種類
お願いするのに必要になるのは、
パターン(型紙)、布、そして縫製代金。
価格も思ったより現実的なお値段だったので、思い切ってお願いすることにしました。しかもフルオーダー!
曲げわっぱ専用エプロンが欲しかった
今回お願いするのはエプロンです。
ふだんのお料理用ではなく、曲げわっぱ作りのためのエプロン!
作業するときの木くずよけにしたり、ワークショップでユニフォーム的に着たりするのが欲しかったのです。
作業性が良くて、無骨すぎず、人前に出られるきれいめなフォルムで、小柄な自分の体型に合っているもの・・。
条件を並べるとかなりわがままな内容ですが、近いイメージの写真をいくつかお送りして、細かいデザインはお任せにしました。
初めての仮縫い
イメージを伝えて数日後、「仮縫いの準備ができましたよ」と連絡が。
仮縫いとは、本番の布で縫う前に別の布でサンプルを作り、それを実際に体に合わせて補正・調整することです。それで型紙を作って、本番の布で縫うんだって。
そういえば以前ソーイングにはまっていたときに、そんなことが書いてあったような・・
(私は本番の布をいきなり縫うのしかやったことがありません)
仮縫いエプロンを実際に体に合わせます。
丈を確認したり、紐の細さを相談したり、ギャザーの分量を決めていきます。
丁寧に測って何度も確認していただいて、少しずつディテールが決まっていく。
「ほんとに自分にぴったりのものができるんだなあ」とワクワク。
こういうふうに布を使うとより少ない分量でできるとか、布が余らず使えるとか、
縫うときの効率性のお話も聞きつつ、それも優先してもらいました。
私自身もちょこっとだけハンドメイドをするのでよく分かります。無駄なく布を使うって大事ですよね。
藍染もしてもらいました
仮縫いしてもらっていると、「ここまできたらもっと凝りたい・・」の気持ちがむくむくと。
できれば憧れの藍染で着たい。
ということで、染物師の染昌さんに藍染をお願いすることに。
彼も神山町内の友人です。気さくなナイスガイ。
染昌さんの活動はここのページが分かりやすいです→それぞれの「さくら色」をした染物が仕上がりました|イン神山
藍染は伝統的な手法だと思われているのですが、実はケミカル染めの工房が多かったりします。
しかし染昌さんは「本藍」といって、昔ながらの藍を発酵させる手法で染めているのです。(だから季節によって色や濃さが変わったりする)
「いつか自分の気に入った服を、彼の本藍の色で着てみたい」とずっと思っていて。
こういうエプロンを作るので、と生地選びまで相談させてもらって、藍色に染めてもらいました。贅沢・・!
そしてできあがり
染め上がった布を直紀さんに託して・・オリジナルエプロンができあがりました。
今までのワークショップで着ていたのが実はそれです。
肩紐は細め。ずっとつけていても肩が凝りません。
私はなで肩で、すぐに紐がずり落ちてしまうのが悩みだったので、背中でクロスさせるデザインにしてもらいました。快適で、しかも可愛い。
(うふふ)
実際に見ていただくと、丁寧な縫製や藍の風合いがよく分かります。
いつかワークショップやイベントでお会いしたときに、ぜひ見てみてくださいね。