ヤッホー!暮らしの往復書簡vol.25積極的に暮らしを美化していく
これは、私が住む神山町の隣、佐那河内村に住むフードデザイナー・小林幸(こばやしゆき)さんとの公開往復書簡です。
日々の暮らしの中で思ったこと、気づいたことをお互いのブログでお手紙のように伝えていきます。
小林幸さんのサイト
小林幸さま
ラジオを聴いていたら、北大路魯山人の本の一節が流れてきました。
そのなかで「美化していく」という表現が気になったので今日のテーマにしてみます。
(お鍋の具材を盛り付けるときであっても、美しく盛り付ければ素晴らしい料理として昇華する、逆もまた然りという文脈でした)
個人的な感覚なのですが「美化する」という言葉は、あまりポジティブに使ったことはないかもです。
ニュアンスとしては「本質はそうではないのに見かけだけ美しくする」という感じで・・。
「美化された話」「美化した人物像」のように。
でも、そうやって穿って考えるのではなく「目の前のことを美しくしていく」という、てらいのない姿勢もいいのではないか、と思うようになりました。
いまはいろんなことが情報や価値に転化されてしまい、「美」ですらも「付加価値」「サービス」の一環とされがちですが、
直感で感じるものだからこそ、「それをすべきかどうか」は複雑に考えなくても良いのかもしれない。
ちなみに今日の美化は、お部屋に紫陽花を飾ることでした。
自分のためにお花を飾る。
それ以上でも以下でもなく。
ではでは。