ヤッホー!暮らしの往復書簡vol.5「広告批評のこと」
これは、私が住む神山町の隣、佐那河内村に住むフードデザイナー・小林幸(こばやしゆき)さんとの公開往復書簡です。
日々の暮らしの中で思ったこと、気づいたことをお互いのブログでお手紙のように伝えていきます。
小林幸さんのサイト
小林幸さま
こんにちは。
そして、明けましておめでとうございます。
2020年は大変な年でしたが・・今年はどうなるんでしょう。
どうしようもないことの心配はおいておいて、自分でコントロールできることを集中してしっかりやっていこう・・と泰然とした気持ちになりつつあります。
(でもはやく気兼ねなく一緒に食事したりお茶したいですよねえ。まだまだ我慢が必要ですが)
さて、先日のお手紙の中で天野祐吉さんのお名前が出て「わー!」と嬉しくなりました。
天野さん、子供の頃からファンでした。
というのも、うちは商売柄(実家は写真館で父も祖父もカメラマン)、写真関連の雑誌をいくつか定期購読していまして、その中に「広告批評」があったのです。
あの雑誌、学校帰りやお休みの日に家でじっくり読むのがとても好きでした。
毎号の特集も連載も、今から考えてもほんとうに豪華でしたよね。
↓このSMAPの表紙とか、すごい印象的で覚えてます。
初代編集長の天野さんのコラム、二代目編集長の島森さんのインタビュー記事、
そのとき話題になった広告の特集、コンテストの入賞作品。
そうそう、「コピーライター」という職業を知ったのもこの雑誌だし、巻末の「コピーライター養成講座」の広告に応募しようかどうか本気でドキドキしたこともありました(結局勇気がなくて応募しませんでしたが)。
そして、橋本治さんの時評!
この連載をまとめた書籍も、子供なりに面白く読んでいました(買ったのは母)。
今にして思えば、神山町の田舎の小学生-中学生のころに「広告批評」にどっぷり触れたことは大きな栄養になっているし、今の仕事にも繋がっているなあと感じています。
小林さんはそういう雑誌や媒体、なにかありますか。
でも質問していおいてあれなんですが、「これに影響された」というのは気付くまで忘れている(変な日本語ですが)ことがよくありますよね。
私の場合、なにか大きな印象的なことにガーン!と触れて、そのあとバーン!と人生の方向性が変わる、というドラマとかでよくある展開は少ない気がします。
いつの間にか生活にあって、それに繰り返し触れているうちに身近になって、好きになって、「自分でもやってみよう」とふと思い立ち・・
知らぬ間にずぶずぶと沼にハマる人間のようです。ふふふ。
ではでは。