チェーンソーも使うよ!本気の森づくり。

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近所の山の森づくりへ行ってきました。

ここは曲げわっぱ工房がある山の向こう側です。ご近所さんの山。

「山学校」という活動をしているお友だちが主催の、森づくりのイベントに参加してきました。

「山学校」の活動は定期的にやっていて、今までは竹でバームクーヘンを作ったり、楽しい系のイベントをしてきたのですが・・

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今回は遊びじゃありません(にやり)

今日は、生え過ぎている木や竹を切って、里山を整備します。

午前中は杉の伐採を学んで実践。

お昼休憩をはさんで、午後は山の斜面に階段を作る予定です。

というわけで、ばーーん。

チェーンソーかっこいい。

木の伐採について説明してくれる、地域の先生です。

仏様のような写真が撮れてしまった

チェーンソーの使い方についてレクチャーしていただいたあとは、さっそく山に入って木を切ります。

木を切るときの大鉄則は、木を倒す方向に「受け」といって斜めに切り込みを入れておくことだそうです。

上の写真だと、左側に倒すことになります。

受けが作れたら、反対側から平行にチェーンソーを入れていきます。

倒れる方向には絶対に人がいないことを確認して、慎重に根元を切ります。

最後に、くさびを入れてハンマーで叩いて倒します。

あっちに倒すよーと言っているところ

細い木ですが、メリメリっと音がしてどーんと倒れるのはかなりの迫力です。あと、上からバラバラと葉っぱや枝が落ちてくるのがリアルに怖いです。

竹も切ります

竹は中が空洞なので、一度で切っちゃっていいそうです。

いや、実は「竹を切りたい!」と言い出したのは私で・・なぜかといいますと・・

竹で器を作りたかったからなのです。

みんなでウインウインと木や竹を切っているとあっという間にお昼になりましたので、ご飯の用意。

さっき切った竹を器に使います!わーい!

豚汁を竹の器に。良き!
ミニサツマイモは焚き火で焼き芋に。

山にあるもので器を作って使う。こういうの大好きで大好きで。

竹で味わう豚汁と、ほかほか焼き芋!

午後の部:山に階段を作ります

美味しいお昼ご飯で休憩したら、午後もみんなでがんばります。

さっき切った杉を使って、山の斜面に階段を作りますよ。

「えっ!杉だけで階段が作れるんですか!?」と、きゃあきゃあ喜ぶ友人の女子たち。こういうのめちゃめちゃワクワクするよね!

今回参加してるみんなは地元の友人たちで、普段はバリバリ仕事してるデキる人たちなのですが、山の中で「階段〜♪」と一緒にテンションが上がるという、非常にピンポイントで気の合うステキな人たちです。

まずは細い杉で杭を作ります。土に刺さりやすいように先を鉛筆状に細くするのですが、コツは一気に削ろうとしないこと。ちょんちょんちょんと浅く切り込みを入れてからザクッと刃を入れると楽に切れます。玉ねぎをみじん切りするときに似てる。

まわりの女子たちは「ごぼうのささがきに似てる・・」と言っていました。木を切るというと、とっつきにくい気がしますが、普段のお料理に例えると分かりやすい・・のかも。同じ植物だし。

杭を作るひとみん。あっという間に上達して「先生」と呼ばれていた

斜面の土をならして丸太を平行に置き、通路の左右に杭をハンマーで打ち込んでいきます。

(全然関係ないですが大きいハンマーでシティーハンターの香を思い出してしまった・・)

かーんかーんと杭打ちする高田さん。がんばれ!
多少曲がって打ち込んでも大丈夫だそうです

小一時間ほどで階段が完成しました。こういうのがあると「整えられた里山」っていう雰囲気になります。かなり感動。

出来立ての階段!

森づくりを続けていくということ。

森づくり、と聞くと専門的なスキルがないと出来ないように思えますが、やることの大半は「余計な木や竹をどんどん切る」これに尽きます。

上の方の枝を切り落とすわたくし。

野菜やお花を育てるのだってそうですよね。種をまいて水をやって芽が出るまではいいのですが、そのあと間引きをするのがとても大事で。

限られたスペースにぎゅうぎゅうに野菜が育とうとすると、養分を奪い合ってひょろひょろの野菜ばかりになってしまいます。

山の木だってそうです。合間合間で余計な木を切ってあげないと、ひょろひょろの細い木ばかりが育つ。そのまま放置すると、暗く、作業しづらく、危ない山になっていく。しかも細い木ばかりなので売り物にはなりません。

「荒れた山」と呼ばれているのは大抵こういう山で、そして日本中の山がこんな風に荒れています。なぜかって、木を切って売ることがお金にならないから。山の手入れをする意味がなくなってしまっているのです。

だからといって放置しておくと、花粉症や土砂災害など、深刻な影響の原因になります。まーちょっと考え始めるとブルーになる状況なのですが、だからってやらないよりは少しでもやった方がいい。

今回のような森づくりや、私の曲げわっぱ作りを通して、少しでも健康な山を育てていくお手伝いができたらいいな。そう思っています。

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