一生忘れられない、七夕の短冊に書かれた願いごと。
七夕が近づき、私の住む町のあちこちに笹飾りが立っています。
先日、ふと目にした短冊の願いごとに衝撃を受けました。
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『今まで聞いた音楽よりいい音楽に出会えますように』
子供の字で丁寧に書かれていたのは「今まで聞いた音楽よりいい音楽に出会えますように」。
流行りのゲーム機や漫画が欲しいのでもない、お稽古ごとの上達でもたくさんの友だちでもなく、「いい音楽に出会えますように」。
彼(or彼女)は、日常生活的に欲しいものは容易に手に入ることをもう知っているのです。
年に一度、織姫と彦星にお願いしてまで叶えたいのは、世界中にある星の数ほどの音楽から珠玉を見出すこと。時間はかかるし運や縁も必要でしょう。これほど「お願いごと」にふさわしい言葉を見たのは初めてかもしれません。
この願いを胸に、彼(彼女)はどんな人生を歩むのでしょうか?
物質的充足とはまた違った豊かさの探求を既に始めている、この願いの主がいつの日にか、「いい音楽に出会えますように」と願わずにいられません。