「曲げわっぱはたわしとクレンザーで洗う」の意味がようやく分かりました。これは素晴らしいメンテナンス方法!

曲げわっぱな日々

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杉だからこそできるお手入れ方法。

「曲げわっぱはたわしとクレンザーで洗ってください」

曲げわっぱのお手入れについて調べたことがある人なら、一度は聞いたことがあると思います。

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曲げわっぱが傷ついちゃう?

ずっと「曲げわっぱの木肌が傷ついちゃう!そんなのできない!」って思っていたのですが

自分自身、曲げわっぱ作りを通して杉のことを知るにつれ、

これは
木の特性にかなった素晴らしいお手入れ方法
だということが分かりました。

さっそくご説明していきたいと思います。

木といっても2種類ある。

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曲げわっぱの表面をよく見てみましょう。

色が濃いところは冬目、薄いところは夏目と呼ばれています。

細く筋状になっているのが冬目、白くて幅が太いのが夏目です。

どう違うかというと、

日照時間が少なく気温の低い冬にはゆっくり育ち色が濃くなる。これが冬目。

日照時間が長く気温が高い夏は成長が早く、色が薄くなる。これが夏目。

この繰り返しで木は成長し、年輪ができていきます。

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違うのは色だけじゃありません。

育った季節によって、木の丈夫さも違うんです。

冬目は硬く、夏目は柔らかいという特性があります。

寒い冬にじっくり育った冬目はしっかりとした硬さ、

逆に、十分な日光と水分、気温に恵まれた夏目は柔らかいのです。

同じ木なのに面白いですね!

磨くほど丈夫になる!

杉には2種類の特徴があると分かりました。

さて、たわしでこするとこの木肌はどうなっていくのでしょうか?

杉の表面を磨いてみました。

こちらは磨く前。

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磨いたあと。

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冬目は筋状に残り、夏目が大きく凹んでいます。

ちなみに、かなり力を入れてこすっても、削りカスとかは一切出ません。ひたすら奥へ奥へと凹んでいくだけです。

要するに、磨けば磨くほど、弱いところがしっかり締まっていくということ。

つまり、使うほどに強度が増していくんです!

いやーこれ、ほんとにすごくないですか?使うほどに丈夫になっていく道具。へこませるほどに強度が増す木肌。

これはプラスチックや金属にはできない、木ならではのお手入れ方法だと思います。

「うづくり」という昔からの技法。

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この技術は「浮造り(うづくり)」と呼ばれていて、

実は昔からある技術。

上の写真、左側がう作りの道具。右側のカルカヤたわしでも代用できます。中華鍋を洗うときとかに使いますね。

焼杉の表面を筋状に仕上げてある民芸品とか床材とか、見たことある人もいるのではないでしょうか。

今までご説明した「強度を増す」という理由の他に、「見た目を美しくする」という効果もあるそうです。磨くから飴色にツヤが出てくるんですよね。

そういえば以前、柴田慶信商店さんのショップで、10年たわしで洗い続けた曲げわっぱを見せていただいたことがあります。

そのときは「けっこう凹んでるなあ」とびっくりしたのですが、今にして思えばあれは見事なうづくりでした。飴色に光っていて本当に美しかったです。

クレンザーは、磨くことの他に、油やご飯などのこびりつきを落とす役目ですね。

そう、「洗う」ではなく、「磨く」。このためのたわしとクレンザーなんですね。

※曲げわっぱメーカーによって推奨の洗い方は違いますので、まずはお買い求めのメーカーが薦める方法でのお手入れを優先してください。

※ウレタンや漆塗りの場合は思いっきり塗装がはげちゃうので、普通にスポンジで洗った方がいいと思います。

育てることが誇りに思える。

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白木の曲げわっぱならではのお手入れ方法。

使うほどに丈夫になる木の素晴らしさを再確認しました。

杉ってすごいですね!みなさんの曲げわっぱも大事に育ててあげてくださいね!

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