[:ja]【神山曲げわっぱプロジェクトその12】高知県馬路村まで曲げわっぱ作りの見学に行ってきました[:]
[:ja]
私の住む町、徳島県の神山町は杉がたくさん生えてる町。
曲げわっぱは杉でできてるんだから
自分の町の杉でオリジナルのお弁当箱を作っちゃおう!
というノリと勢いだけのプロジェクト。
詳しいいきさつはこちらの記事からご覧ください。
→ついに始動!自分の町、神山町の杉で曲げわっぱを開発することになりました
今回は
実際に曲げわっぱ作りの現場を見に行こう!の巻です。
お手本を見るのが一番早いよね
ネットや本で調べれば
だいたいのことは分かったような気になるのですが
大事なのは現場に行くことだと思っています。
微妙な手触り、温度、音、
言葉にできない感覚・・
それらを丸ごと教えていただこう、と伺ったのは
高知県の馬路村です。
ラブレターを出しました
馬路村には曲げわっぱ職人さんがいらっしゃいまして、
何度か曲げわっぱ制作体験コースに参加したことがあります。
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実際に体験した様子。もう2年前のこと。
そのコースでは仕上げの工程は体験できるものの、
そもそもどうやって曲げるのかとか
どんな木目が向いているのかとか
もっと細かいところを聞きたかったのです。
そしたらもう手紙を書くしかない!
「神山町の杉で曲げわっぱを作りたいと思っています。
ぜひ工房を見学させていただきたく・・」と
熱い(暑苦しい?)気持ちをしたためたラブレターを出して
ドキドキしながら待つこと数日。
「そういうことならぜひお越しください」と
お返事をいただいたときは
ほんとうにもう「やったーーー!!」と
飛び上がる気分でした。
(実際、よっしゃー!とガッツポーズしました・(笑)
というわけで
普段は非公開の工房に無理を言ってお邪魔しましたので
こちらへの見学申し込みは控えていただくようお願いしますね。
お話を聞きながら必死にメモ。
馬路村に着いたら、さっそく工房へ。
こちらが職人の四国さんです。
よろしくお願いします!
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素敵な笑顔〜!
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たくさんのパーツが壁から下がっててテンション上がる。
「こうやってとじるんですよ」「なるほどー」
いろんな道具も見せていただき。
丁寧に話してくださる内容を、
木工担当の和ちゃんは全部メモ!
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小さい道具は型を取ったりしました。
私は全部カメラで記録!連写!
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曲げた板を固定する道具。これも手作り。
一番気になっていた板を茹でるところも、しっかり見学。
お話を聞きつつ、メモを取りつつ写真を撮って、気になったところは質問・・と
瞬く間に時間が過ぎました。
一枚の板がまあるいお弁当箱に変わっていく様子が目の前で見れて
ほんとうに感動的でした。こんな風に作っているんだなあ。
ちょっと休憩
工房の見学がひと段落したあとは
ジュースを飲みながらいろいろお話しさせていただきました。
それがまた面白かったのです。
昔の馬路村の山の風景、
川のこと、
曲げわっぱ作りを始めたときのこと・・
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馬路村名物・ごっくん馬路村。うまい!
お話を聞いて改めて思ったのは、
いろんな人生経験があってこその
曲げわっぱ、木工、そして自然との関わりなんだなと。
曲げわっぱに使う木も、
長い年月を積み重ねて年輪がしっかり詰まった木でないと
上手に作れないんですよ。
人間だってそうかもしれない。
たくさん勉強して、仕事して、人に会って、
楽しいこと嬉しいこと・悲しいことや辛いことも感じて、
それでも光を求めて上に上に成長していく。年輪ができあがっていく。
「曲げわっぱを作っちゃおう!」
「いろんな人に使ってもらおう!」
なんて、ワーキャー言いながら
ゼロから活動している私たちは
今回の四国さんや、
日本各地にいらっしゃるベテラン職人さんたちから見ると
頼りない苗木かも知れません。
でも、
その土地でしっかり根を張って、
水も光も一生懸命受け止めていれば
いつか大きな木になれるかな・・
役目を終えていなくなった後でも、
次の苗木に何かいいものを残せるかな・・
そんなことも感じた見学の旅でした。
ああ、やっぱり実際に行ってよかった。
貴重な知識と同じくらい、
大事な「在り方」を教えていただいたように思います。
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大きな手がとてもかっこよかった。
通常はこちらで体験できます
今回お邪魔した馬路村の曲げわっぱ作り。
通常の制作体験は
こちらのサイトから申し込みできます。
かなり人気だそうなのでお申し込みは早めの方が良さそうです。
(いつか私の工房でも曲げわっぱ作りワークショップができたらいいな・・)
エコアス馬路村
http://www.ecoasu.co.jp/kitchen/magewappa_shikoku.html
次の記事はこちら!→
【神山曲げわっぱプロジェクトその13】こんな風に曲げてます!オリジナルの曲げわっぱ作り、作業風景のご紹介です[:]